宗教法人 観音御光之会(かんのんみひかりのかい)文部科学大臣 28受庁文第596号の1
で僧籍を得た秀光(しゅうこう)により、令和元年に埼玉県で設立されました宗教団体です。
令和元年をもって宗教法人観音御光之会から独立致しました。
埼玉県内での布教を続け、現在に至っております。
令和は新型コロナ禍という試練もございましたが地道な活動により信者さんを獲得して
まいりました。
今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
御本尊である観音様は、仏教における「観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)」のことで、その名は「世の音(声)を観じる(よく見て聞く)菩薩」という意味です。あらゆる人々の苦しみや願いの声を聞き、それらを救うために現れるとされ、「慈悲の菩薩」の象徴として、宗派を超えて広く信仰されています。
その「功徳(くどく)」とは、仏道修行によって積まれた善行や善因によって生じる優れた結果や恵みのことで、観音様の功徳は、その広大な慈悲の心から生まれる、現世での具体的なご利益と、来世での良い報いに大きく分けられます。
観音様の主な功徳(ご利益)
『法華経』の「観世音菩薩普門品(観音経)」や他の経典に詳しく説かれていますが、代表的な功徳は以下の通りです。
- あらゆる災難からの救済(施無畏者 – せむいしゃ) 観音様は「施無畏者(恐れを施さない者)」とも呼ばれ、人々が直面する様々な危険や恐怖を取り除くとされています。
- 火難・水難: 火災や水害、遭難などの災害から身を守る。
- 刀杖難(とうじょうなん): 武器による危害や争いから逃れる。
- 羅刹難(らせつなん)・鬼難: 悪意のある存在や悪霊、災厄から身を守る。
- 枷鎖難(かさなん): 束縛や囚われの身からの解放。
- 怨賊難(おんぞくなん): 恨みを持つ敵や悪人からの危害を避ける。
- 病気平癒・延命: 病苦からの回復、健康の維持、寿命を延ばす。
- 三毒(貪・瞋・痴)の滅除: 貪欲(とんよく:むさぼり)、瞋恚(しんい:怒り)、愚痴(ぐち:無知)という心の三毒(煩悩の根本)を滅し、心を清らかにする。
- 願いの成就(諸願成就)
- 子授け・安産: 子どもを授かりたいという願いや、安らかな出産を願う人に功徳があるとされます。特に女性からの信仰が厚いです。
- 家内安全・家庭円満: 家族の平和と幸せを守る。
- 商売繁盛・金銀財宝の獲得: 生活に必要な財物や豊かさをもたらす。
- 良縁成就: 良い人間関係や縁を結ぶ。
- 衆生済度(しゅじょうさいど)のための変身(三十三応現身) 観音様は、人々の苦しみを救うために、相手の機根(能力や資質)や状況に応じて、様々な姿に身を変えて現れるとされます。
- 三十三応現身: 『観音経』には、仏の姿、梵天、帝釈天、国王、長者、比丘(僧侶)、女性、童男童女など、三十三種類の姿に変化して人々を救うと説かれています。これは、観音様の慈悲が無限であり、あらゆる存在、あらゆる状況において救いの手を差し伸べることを示しています。
- 六観音: 六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上)それぞれの世界で苦しむ人々を救うために、聖観音、千手観音、十一面観音、馬頭観音、准胝観音(または不空羂索観音)、如意輪観音の六つの姿に変化するとも説かれます。
- 来世での良い報い
- 臨終の際に仏に出会う: 命の終わりに際して、如来(悟りを開いた仏)の姿を見ることができる。
- 悪趣(あくしゅ)に生まれない: 地獄、餓鬼、畜生といった苦しみの世界に生まれ変わることがない。
- 非業の死を遂げない: 事故や災難など、思いがけない形で命を落とすことがない。
- 極楽浄土への往生: 阿弥陀如来の住む清らかな世界である極楽浄土に生まれることができる。
観音様が慈悲の象徴とされる理由
- 「世の音を観じる」こと: 人々の嘆きや苦しみの声を、分け隔てなく聞き届け、見過ごさないという徹底した姿勢。
- 「施無畏」の精神: 恐れや不安を抱える人々に、安心と安らぎを与えること。
- 多様な姿で現れること: どんな相手にも、どんな状況にも合わせて、最も適切な形で救いの手を差し伸べる柔軟性と包容力。
- 利他(りた)の精神: 自分の悟りよりも、まず他者の苦しみを救うことを優先する、菩薩としての究極の慈悲の精神。
観音様の功徳は、単に現世的な利益だけでなく、人々の心に安らぎと希望を与え、私たち自身の内なる慈悲の心を目覚めさせることにも繋がっています。